時事通信配信記事2011年6月13日付
留学増へ奨学金100万円=「内向き志向」に危機感-経団連
経団連は13日、経済のグローバル化に対応した人材育成の一環として日本の大学生の留学を増やすため、新たな奨学金制度を設けると発表した。2012年度から、1人当たり年間100万円を支給する。国際化に熱心な大学の交換留学制度で渡航する学生が対象。年30人で開始し、年を追って人数を増やす方針。
景気低迷で一般家庭の経済的余裕がなくなったことなどから、日本の大学生による留学は減少した。経団連によると、2008年の留学生は約6万6800人とピーク時の8割に落ち込み、若者の「内向き志向」に対する日本企業の危機感は強い。新たな奨学金制度は、留学の機会を拡大して学生の視野を広げる狙いがある。