香大が地域防災へ緊急提言/津波避難や液状化対策『四国新聞』2011年6月14日付

『四国新聞』2011年6月14日付

香大が地域防災へ緊急提言/津波避難や液状化対策 

 東日本大震災を受け、香川大危機管理研究センター(白木渡センター長)は13日、香川県高松市幸町の同大で会見し、津波時の避難体制や液状化対策、防災専門家の養成など16項目からなる「香川地域防災への緊急提言」を公表した。同センターが福島県や千葉県で行った被害調査などを基にまとめたもので、6月中に県や各市町に提出する方針。

 提言では、津波時の避難体制の整備について、安全率を2倍に想定した避難所の設定や標高に応じた地盤マップを作成することを要請。また、福島県の農業用貯水池が決壊し7人死亡、1人が行方不明となったことから、ため池の決壊対策も盛り込んだ。

 災害への備えとしては、各企業が安定的な業務を遂行するために取り決めた事業継続計画だけでなく、全市町が一体となって復興や防災訓練に取り組む地域継続計画の策定が必要と指摘。新たな防災拠点として大学と行政、地域が連携するサポートセンター構想を打ち出した。

 白木センター長は「まずは自分たちの現状を把握することが重要で、そのための提言。今後は地域や行政などと連携して、具体的な内容を取りまとめたい」としている。

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