『朝日新聞』2011年5月26日付

高等教育協を設立／大分大学など９機関

　県内九つの大学や高専が２４日、大分高等教育協議会（会長＝羽野忠大分大学長）を設立した。従来に増して連携を密にし、自治体などと協力しながら、地域の人材育成や地域発展に貢献することを目指す。

　協議会のメンバーは大分大、県立芸術文化短大、大分高専、日本文理大、別府大、別府大短期大学部、別府溝辺学園短大、放送大学学園大分学習センター、立命館アジア太平洋大。

　協議会は、すでに２００７年度に協力して設立した「地域連携研究コンソーシアム大分」と、１０年度に設立した「とよのまなびコンソーシアムおおいた」を傘下に置く。前者は地域課題解決の共同研究などに、後者は地域住民に生涯学習の場を提供する教育事業などに取り組んでいる。

　協議会は、それぞれが単独で取り組んでいた事業をまとめ、調整する。研究と教育のバランスを取り、窓口を一本化して自治体などとの連携をスムーズにできるという。

　羽野会長はこの日の会見で「具体的に何をしていくかはまだ決まっていないが、地域の発展のため特色ある活動を展開したい」と述べた。（城真弓）