『北海道新聞』2010年9月29日付
文科省の就業支援 道内4大学を選定 研修や講座に補助
文部科学省は28日、大学・短大が企業などと連携し、学生に社会人として必要な知識や技能を身につけてもらう「2010年度大学生の就業育成支援事業」に180件を選定した。道内からは室蘭工大、小樽商大、札幌市立大、旭川大の4件が選ばれた。
厳しい雇用情勢を踏まえたもので、本年度から実施。全国から441件の応募があり、大学157件、短大19件、大学と短大の共同申請4件が選ばれた。年間補助額は1件につき上限2千万円(共同申請は2500万円)で、本年度から5年間補助する。
室工大は地元企業の退職者らを講師に、自分の考えを文章にまとめる力を養う講座を1年生から実施し、インターンシップの充実も図る。樽商大は高校への出前講座で高校生から就業意識を高めるほか、大学卒業後3年間、就職相談を行う。
札市大は病院と連携して看護学部の学生に実践力を身につけさせるほか、卒業生を対象にした研修も実施。旭大は学生の活動内容をコンピューターに登録、既存の地元企業情報と連動させ、双方向で情報交換を行えるようにする。