京大が次世代育成センター 優秀な若手研究者にポスト
京都大は15日、優秀な若手研究者に研究に専念できるポストを与えて支援する新事業「白眉プロジェクト」を発表した。大学によると、文系理系問わず全分野を対象に支援するのは珍しい。
大学の説明によると、「次世代研究者育成センター」(センター長・伏木亨理事補)を新設し、年間20人を募集。学内外の有識者や経済人による「伯楽会議」などで選考する。水準に達しなければ定員を下回ることもあるという。
採用後は同センターに所属。給与のほか、年間100万~400万円の研究費の支給を受けられる。採用は5年間で、期間中、教育や管理に携わったり評価を受けることもなく研究に没頭できる。
30~40代を想定しているが年齢制限はなく、任期中に就職先が決まれば辞めることもできる。
松本紘学長は「定年延長を進める中で、若手研究者にもポストが必要。将来、学術界で指導的立場に立つ人材を育成したい」と期待している。