千葉大の在り方考える 教養科目再編方針も示す 大学改革シンポ 『千葉日報』 2014年2月6日付

『千葉日報』 2014年2月6日付

千葉大の在り方考える 教養科目再編方針も示す 大学改革シンポ

千葉大学のこれからの教育の在り方を考える大学改革シンポジウムが5日、千葉大けやき会館(千葉市稲毛区)で開かれた。時代の変化に合わせた大学の方向性について議論。主体的で能動的な学生の自己学習を目指し、教養科目の再編方針も示した。

シンポジウムは社会に求められる大学の在り方について考えようと毎年開かれ、5回目。この日は約220人が来場した。

開会に際し斎藤康学長は「教育の本質は変わらないが、時代とともに手法は変わる」とあいさつした。

基調講演では、中岡司・文科省大臣官房審議官が大学の統治機構の改革や国際化への対応の必要性などを強調。放送大学(同市美浜区)の白井克彦理事長は、少子高齢化や大学の大衆化など社会構造の変化に伴い多くの学生は学習意欲が低下しているとして「主体的に学ぶ動機付けには初年次教育の重要性もさることながら、海外に行くなどの社会体験が大切。企業と連携して目的意識を高める取り組みも重要となる」と訴えた。

その後、千葉大の長沢成次理事が、イングリッシュハウスや高等教育研究機構の設置など、斎藤学長が中心となって進めてきた近年の千葉大の教育改革について報告。グローバル化などに対応する文理融合型教育を検討するとともに、2015年度に向けて、中核的な教養科目を再編し、副専攻科目として新たに「国際日本学」と「コミュニティ再生・ケア学」を整備する方針を示した。

公開討論会も開かれ、教育関係者とともに学生も参加。付属図書館が中核となって、考える学生を育成するアカデミック・リンクの取り組みや、教養教育の在り方などについて意見を交わした。

 

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