産学連携へ「信大見本市」 長野で3月、最新の研究成果を紹介 『信濃毎日新聞』 2014年1月31日付

『信濃毎日新聞』 2014年1月31日付

産学連携へ「信大見本市」 長野で3月、最新の研究成果を紹介

信州大(本部・松本市)は3月4日、各学部の教員らが最新の研究成果を一堂に紹介する「信州大学見本市~知の森総合展2014~」を長野市若里の工学部キャンパスで開く。地域に情報発信するとともに、新たな製品や技術の開発を目指す県内企業との共同研究などにつなげる初の試み。新素材や医療・健康、航空宇宙などの理系分野だけでなく、経済学部や人文学部といった文系からの出展もあり、当日は会場に100前後のブースが並ぶ予定だ。

山沢清人学長が委員長を務める実行委員会主催。信大によると、大学が自らの研究成果をまとめて「見本市」形式で披露するのは全国的にも珍しいという。実行委幹事長の杉本渉・繊維学部(上田市)教授は「大学の研究成果は、社会で実際に生かされるべきだ。地域の総合大学として県内企業と一緒に産業を盛り上げたい」としている。

橋本稔・繊維学部教授が開発責任者となり企業と共同開発中で、高齢者や障害者の体に装着して歩行を介助する装置「curara(クララ)」の最新型を展示予定。どのように動くか実演もする。自動車部品メーカーなどと燃料電池自動車に関する共同研究を進める杉本教授や、次世代型電池などの手嶋勝弥・工学部教授らも出展する。

企業の経営戦略づくりなどに生かす経済学部関連のブースや、「人文学部も企業や製品のブランドづくりなどに役立つ研究を紹介したい」(杉本教授)としている。

信大が県内企業と協力して開発し、2月に打ち上げられる信州製超小型人工衛星「ShindaiSat(シンダイサット)」(愛称・ぎんれい)の模型なども特別展示する予定だ。

 

 

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com