バイオ新製品の開発促進 県立大、企業に培養棟開放 『中日新聞』福井版 2014年1月29日付

『中日新聞』福井版 2014年1月29日付

バイオ新製品の開発促進 県立大、企業に培養棟開放

産学連携によるバイオ新製品の開発を促進するため、県立大は二十八日、永平寺町松岡兼定島の福井キャンパスの生物資源学部微生物培養棟を企業に開放する「バイオインキュベーションセンター」(FBIC)を開設した。

同大はこれまでも県内の企業と連携し、酒類や魚醤(ぎょしょう)を開発。より企業が利用しやすいように、培養棟の開放を決めた。

企業は、FBICにある微生物の大型培養器や殺菌機などの機材を活用し、新製品の研究ができる。微生物の培養や開発、発酵技術に関する相談を教授らにもちかけることもできる。

開所式では、同大の吉田優一郎理事長が「県内の企業に、培養棟の機能をフル活用してほしい」とあいさつ。入り口に看板を設置した。

活動の第一弾として、FBICの一室を「室次醸造場」(福井市)に貸し出し、同社はノンアルコール魚醤の大量生産を目指した研究に取り組む。

室次醸造場の白崎裕嗣代表は「中小企業がこれだけの研究機材をそろえるのは難しい。機材をいかして大手企業に負けない商品を開発したい」と話した。

(大山弘)

 

 

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