「大学のまち」就活後押し 京都市が推進計画案、14年度から 『京都新聞』 2014年1月27日付

『京都新聞』 2014年1月27日付

「大学のまち」就活後押し 京都市が推進計画案、14年度から

京都市は、2014年度から5年間実施する「大学のまち京都・学生のまち京都推進計画」案をこのほど策定した。全国トップ水準の大学・学生の集積度を誇る京都の強みを伸ばすため、学生の就職支援や留学生受け入れの促進、学生確保のためのプロモーション強化などに乗り出す。

推進計画は、2009年度に始まった現行計画の改訂版。少子化や競争激化など大学を取り巻く環境が厳しさを増す中で、大学や学生向けの支援策を拡充し、「世界の学生・研究者から選ばれる都市」の実現を目指す。

学生のニーズや社会的な関心が高い地元企業と学生のマッチングを後押しする。企業が学生グループに商品開発などを依頼し、学生の職業観養成や企業情報の発信につなげる。企業が芸術系大学や短大に出向く採用説明会なども企画する。

市は、12年度に6400人だった留学生を17年度までに1万人に増やす方針。目標実現へ、来年度中に大学での京都関連の講義や伝統文化体験を織り込んだ短期留学プログラムを策定し、海外からの留学生を誘致する。

高い技能を持つ国内外の人材を呼び込むため、研究者や芸術家を対象にした京都・高度人材交流拠点(仮称)の設置も検討する。

プロモーション関連では、旅行会社などを通じて中学・高校の修学旅行生向けに京都の主要大学のキャンパスを巡るツアーを開催。学生が中心となるPR活動も始める。

市内には37の大学・短大が立地し、本年度の学生数は同志社大の文系学部流入などにより前年度比7千人増の14万6千人となった。国内全学生の4・9%を占め、市人口の約1割に相当する。市市民協働政策推進室大学政策担当は「大学を生かし、地域活性化につなげたい」としている。市は2月10日まで市民の意見を募り、本年度中に最終決定する。

 

 

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