(続)民主的な総長選挙の存続を求める緊急アピール ネット署名受付中

 

 

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(続)民主的な総長選挙の存続を求める緊急アピール

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2014年1月10日

京都大学職員組合

 

(続)民主的な総長選挙の存続を求める緊急アピール

 

現在、京都大学総長選考会議(学外委員6名、学内委員6名で構成)において重大な

事態が進行しています。昨年(2013年)12月25日の総長選考会議では、教職員の総長

選挙廃止反対の大きな世論が沸き起こる中(反対署名はわずか4日間で1065筆に達し

ました)、会議は学外開催となり、総長選挙廃止の決定は行なわれませんでした。し

かし教職員に対して非公開の秘密審議でいつでも強行決定される可能性のある状態は

依然変わっていません。昨年12月27日夕刻、京都大学総長選考会議の議事録が3年前

の2010年度から昨年11月20日の会議分まで初めて公開されました。それによれば、昨

年11月20日の総長選考会議において、「現行規程における総長選考方式である『学内

予備投票』及び『学内意向投票』、並びに『総長任期』等に係る在り方について、意

見交換が行われ」、「次回【12月25日の意】は集約した意見をもとに検討することと

なった」とされています。しかし、それ以外は、次回の会議日程さえ、なおすべて非

公開の状態が続いています。

 

なぜ会議日程さえ秘密にされるのでしょうか? また現段階において個人名など秘

密にされるべき事柄は何もなく、反対に、論議されているのは、総長選考制度の在り

方という京都大学全構成員の諸権利に係る、到底秘密にされるべきでない事項なので

す。それにもかかわらず、総長選考会議の議事運営は、このように非公開とされ、京

都大学の運営に最高度に重要な協議機関であるはずの部局長会議や教育研究評議会に

も、また各教授会にも正式には報告されていません。京都大学総長選考会議は、秘密

にしてはならないことを秘密にしている極めて異常な状態にあります。そして総長は、

1月7日の部局長会議において、「すべては総長選考会議が決めることだ」と居直り

の発言をしました。

 

京都大学の「基本理念」では、その運営について「人権を尊重した運営を行うとと

もに、社会的な説明責任に応える」とし、京都大学第1期中期目標・計画は、「管理

運営に関する情報を公開し、国民に支えられる大学として国民や社会に対する説明責

任を果たす」と明記しています。総長選考会議のこの間の姿勢は、京都大学運営の基

本原則への重大な違背行為です。

 

京都大学全体の運営体制に直接決定的な影響を与えるこの総長選考会議の議事運営

において、公開されるべきことが公開されず、秘匿されるべきでないことが秘匿され

ている現状をわたくしたちは決して見過ごすことはできません。そしてこの、わずか

数名の事実上の総長指名による総長選考会議が、学生・教職員・社会に対する説明責

任を無視し、わたくしたち5000名を超える京都大学教職員が自ら京都大学の代表を選

出する権利を剥奪しようとすることを、わたくしたちは見過ごすことはできません。

 

わたくしたちは以下のことを要求します。

 

(1) 総長選考会議は、議事運営のうち何ら秘密にされる必要がない、総長選考の制

度に関する議事について、直ちに公開の運営とし、部局長会議、教育研究評議会、

各教授会をはじめとして広範な京都大学教職員の意見を聞き、議論をする機会を

設けること。

 

(2) 総長選考会議は、総長選考における教職員の学内予備投票および学内意向投票

の廃止や、総長任期の延長などの決定を絶対に行なわないこと。

 

以上

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※職員組合ニュース2013年度第20号に掲載したアピール文に、修正・加筆をしています。

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