大学などの女性研究者を支援 2組織発足で底上げへ 『岩手日報』 2013年12月9日付

『岩手日報』 2013年12月9日付

大学などの女性研究者を支援 2組織発足で底上げへ

本県と近郊の大学や高専などで働く女性研究者の研究環境の充実や、教授・准教授ら上位職者数の拡大を目指す二つの連携組織が今月発足する。岩手大の実践をベースに、各機関に取り組みを普及し、ネットワーク化を推進。全体数、上位職者数ともに女性が少ない理系分野の底上げに重点を置き、研究活動の活性化につなげる。

連携組織は▽県立大や一関高専、八戸高専など北東北の大学等で構成▽県工業技術センター、岩手生物工学研究センターなど県内の公的研究機関で構成―の2種類。岩手大は両組織に所属する。17日に岩手大で設立会議とセミナーを開く。

岩手大は昨年度までの3年間、女性研究者の在籍数増や研究環境の向上、学内の意識改革を進めた。子育てや介護が研究継続の壁となる現状改善のため、実験などのサポート体制、配偶者の海外転勤時に同伴を理由に3年以内で休業申請できる他大学にない制度も構築した。本年度からは、連携組織を核に各機関に合った支援策を提案、普及させたい考え。研究者のニーズ調査やワークライフバランス相談などを検討する。

 

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