『福井新聞』 2013年11月14日付
福井県立大がアジア2大学と協定 台湾とタイ、学術交流へ
福井県立大は13日、台湾の国立台中科技大、タイの国立カセサート大とそれぞれ学術交流協定を締結したと発表した。留学生を互いに受け入れる学生交流に関する合意書も交わした。福井県立大が海外の大学と協定を結ぶのは台湾で3校目、タイは初。協定締結校は12となった。
下谷政弘学長が永平寺町の福井県立大福井キャンパスで会見した。
2校はともに数万人の学生を持つ総合大学。台中科技大は台湾でトップクラスの職業系大学で、日本研究センターを昨年開設するなど日本研究に力を入れている。センターで下谷学長が講演するなど交流があったことから協定が実現した。7日に同大学で調印式を行い、下谷学長と李淙柏(りそうはく)学長が協定書を交わした。
カセサート大はタイ王国初の農科大で、国内で3番目に古い。魚醤(しょう)や発酵食品の研究で、県立大の宇多川隆副学長と協力していた。協定は11日に書面で結んだ。
下谷学長は「大学のグローバル化が広まり、先生や学生が足しげく行き来することを期待している」と話した。タイとは発酵食品の研究で一層の期待を寄せ、台中科技大からは看護系の学生を受け入れを進めたいとの意向を示した。