普段の福井大学医学部を知って 学生目線でオープンキャンパス 『福井新聞』 2013年10月14日付

『福井新聞』 2013年10月14日付

普段の福井大学医学部を知って 学生目線でオープンキャンパス

福井大医学部の学生が企画したオープンキャンパス「医学部体験ツアー」が13日、福井県永平寺町の同大松岡キャンパスで行われた。体験授業を担当する教員は「講義が分かりやすい」「面白い」といった学生間の“口コミ”から選択。採血体験、病理標本や解剖標本の案内役も学生が担当し、学生目線にこだわって「医療人を目指すのに役立つ情報」を提供した。

受験生に近い年齢から見た福井大の良さを知ってもらおうと、例年の大学主催のオープンキャンパスに、学生企画の日程を今年初めて加えた。工学部は6月に行い、医学部はこの日の大学祭に合わせて実施した。

ツアーには医学部医学科、看護学科を志望している受験生や浪人生、保護者の計140人が参加。受け入れ側は学生17人で実行委員会をつくって準備を進めてきた。

医学科の体験授業を担当した1人で精神科医の高橋哲也講師は、専門分野である脳波の解析について説明した。最先端の学説を紹介しつつ、学生時代の一人旅の失敗談などを織り込んで人気講師の本領発揮。最後に「医学の世界はまだまだ分からないことだらけ。白紙の医学の教科書を埋めていく作業に一緒に挑戦しよう」と受験生に熱いエールを送った。

また人形を使った採血体験コーナーでは、看護学科の学生が注射器の使い方や基本的な技術を伝えた。体験した啓新高3年の上野晴香さんは「本格的な授業や体験を通じて看護師になりたい気持ちがますます強くなった」と語っていた。

学生アンケートを元に医学部生の日常生活を紹介するコーナーもあり、「部内の各運動部には代々伝わる試験の『過去問』があるため、部活加入率は非常に高い」といった“裏話”にも受験生は興味津々だった。

 

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