『西日本新聞』 2013年9月14日付
佐賀大美術館が完成 学生作品展示や地域の交流場所に
佐賀大学が本庄キャンパス(佐賀市本庄町)の正門そばに建設を進めていた美術館が完成した。公募展などで入賞した学生や教員の作品を紹介するほか、佐賀美術界の発展と市民の交流の場として活用するのが目的。国立大が美術館を設けるのは東京芸術大に次いで2校目。10月2日に開館する。
美術館は2階建て、延べ床面積1712平方メートル。地域に開かれた美術館を表現しようと、キャンパスの本通り側はガラス張りにしている。
1階は展示スペースで、学生たちの作品を展示。2階では工芸品や大学の所蔵品を並べたり、学生の映像作品を上映したりする。館内にはカフェ(93席)もある。
総工費は6億円。建設費の半分と維持運営費の一部を寄付金で賄う予定だが現在、寄付金総額は1億7千万円にすぎず、不足分は大学の基金で賄うという。
佛淵(ほとけぶち)孝夫学長は「新たな特色ができた。地域の方にも足を運んでもらって、美術館という枠を超えた交流の場にしたい」と話している。入館無料。佐賀大美術館=0952(28)8333。