大学連携 初の授業 「とやま地域学」に80人 7機関で単位認定中日新聞富山版 2013年9月5日付

中日新聞富山版 2013年9月5日付

大学連携 初の授業 「とやま地域学」に80人 7機関で単位認定

県内の大学や短大など七つの教育機関による「大学コンソーシアム富山」の初めての授業科目「とやま地域学」が四日、富山市舟橋南町の高志の国文学館で始まり、学生ら約八十人が聴講した。七日まで。

大学コンソーシアム富山は今年四月に開設。各校で単位として認められる授業科目を行ったり、市町村から寄せられる地域課題の解決に取り組んだりする。とやま地域学は、富山国際大がカリキュラムを組んだ。

この日、最初の講義「立山連峰の積雪と氷河」では、立山カルデラ砂防博物館学芸課の飯田肇課長が担当。立山の雪の特徴や、氷河を見つけるまでの調査を解説し、その発見を「氷河を“抱く”山として、立山に新しい魅力を加えた」と説明した。

受講した富山高専五年の庄司修人さん(19)は「県外に就職するので、講義を通して学ぶ富山の魅力を、他県の人にも伝えたい」と意気込んでいた。

とやま地域学は全十五回で二単位を取得できる。富山国際大の教員や魚津水族館の職員が講師を務め、自然環境や産業など富山の魅力や課題を探る。

大学コンソーシアム富山は富山大、県立大、高岡法科大、富山国際大、富山短大、富山福祉短大、富山高専で構成。来年二月には、「災害救援ボランティア論」を開講する。 (石井真暁)

 

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