追手門学院大、教授会を学長諮問機関に 『日本経済新聞』2013年8月5日付

『日本経済新聞』2013年8月5日付

追手門学院大、教授会を学長諮問機関に

追手門学院大学(大阪府茨木市)は5日、これまで大学運営で意思決定に関わっていた教授会を学長の諮問機関に位置付け、学長の権限を強化したと発表した。学長のリーダーシップで学内改革を推進する狙いがある。

学校教育法は教授会について「重要な事項を審議する」と定めており、多くの大学で意思決定に関わっているのが現状。文部科学省の担当者は「教授会を学長の諮問機関に位置付けたのは聞いたことがない」としている。

追手門学院大は2012年から機構改革に本格的に着手。昨年4月には選挙による学部長の選考を廃止し、学校法人の理事会が候補者を選考・任命するようにした。教授会については、6月に文科省に届け出る学則を改正、7月に学内の規定を改め、学長の諮問機関に位置付けた。

坂井東洋男学長は「学生のニーズに迅速に応えていきたい」と強調。「学部を越えたゼミや理系の新学部の設置を検討している」としている。

政府の教育再生実行会議は5月、大学改革推進のため教授会の役割の明確化や学長の権限強化を提言している。

 

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