『新潟日報』 2013年8月8日付
本県大学進学率、4年連続で低下
今春に県内の高校を卒業した生徒の大学・短大への進学率は45・0%で前年より0・9ポイント減り、4年連続で低下したことが文部科学省の学校基本調査で分かった。全国平均を8・2ポイント下回ったが、順位は前年と同じ32位だった。専門学校など専修学校への進学率は28・4%、就職率は17・3%で、ともに前年より上昇した。
県教育委員会高校教育課は「景気低迷による経済的理由から大学進学ではなく、専門学校で資格取得を目指したり就職したりする生徒が増えたのではないか」と分析。「学力向上に加え、県内大学の魅力のPRに取り組みたい」としている。
高校卒業者数(中等教育学校卒業者を除く)は前年比220人増の2万1246人。このうち大学・短大への進学者数は9559人で同99人減った。本県の大学進学率は1986年~89年まで全国最下位となり進路指導などに力を入れて上昇したが、2008、09年の48・7%をピークに低下に転じた。全国との差が8ポイントを超えたのは01年以来。
専修学校への進学者は同266人増の6029人。進学率は同1・0ポイント増となり3年連続で全国1位。就職者数は同102人増の3685人で、就職率は同0・3ポイント増となった。
中等教育学校の卒業者を含む大学進学率は同0・7%ポイント減の45・7%、専修学校進学率は同0・9ポイント増の28・0%、就職率は0・2ポイント増の17・1%だった。
12年度に病気や経済的理由以外で年間30日以上欠席した「不登校」の小学生は345人(前年度比16・5%減)で全体に占める割合は0・29%、中学生(中等教育学校を含む)は1644人(同5・0%減)で全体の2・48%を占めた。