大学進学減、高まる地元就職志向 厳しい家計事情が影響?『福井新聞』 2013年8月8日付

『福井新聞』 2013年8月8日付

大学進学減、高まる地元就職志向 厳しい家計事情が影響?

福井県教育委員会(県教委)は7日、2013年3月の県内国公私立中学、高校卒業者についての進路実態調査を発表した。高校卒業者の大学・短大への進学率は52・8%で3年連続の減少。一方、就職率は23・5%と前年比1・5ポイント増だった。就職率は10年に過去最低を記録し、翌年から増加傾向にある。県教委は「大学生の就職が厳しい社会情勢や家計事情が影響し、進学より地元企業への就職に魅力を感じているのではないか」としている。

中学校の卒業者は、少子化の影響で記録が残る1951年度以降初めて8千人を割り、7983人となった。

高校卒業者は270人増の7776人。大学・短大などへは4107人が進んだ。進学率は52・8%で前年比2・1ポイントのマイナス。10年の57・4%をピークに減少を続けている。内訳は大学が83・6%(前年比1・4ポイント減)、短大が15・5%(同1・4ポイント増)、社会人向けの高校専攻科などその他が前年と同じ0・9%だった。

進学先は、県内が37・6%の1544人で、前年より2・6ポイント増えた。県教委は「県内の大学が魅力づくりに努め、選ぶ生徒が増えていることが考えられる」としている。

高校卒業者の就職者の総数は前年比183人増の1831人だった。専修学校・各種学校には1460人が入学した。

中学卒業者の高校などへの進学者は7873人で、進学率は前年と同じ98・6%だった。

また県は同日、13年度学校基本調査速報も発表した。県内にある国公私立の小中高校と特別支援学校、幼稚園、専修学校などを対象に、5月1日時点の状況を調べた。

小学生の数は4万4457人(前年比566人減)、中学生は2万3816人(同270人減)で、ともに記録が残る1951年度以降で最少を更新した。高校生は2万3229人、特別支援学校生は987人、幼稚園児は5016人で、いずれも前年を下回った。

 

 

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