岐阜大、農学で国際連携 アジア10大学とコンソーシアム『岐阜新聞』 2013年7月3日付

『岐阜新聞』 2013年7月3日付

岐阜大、農学で国際連携 アジア10大学とコンソーシアム

 岐阜大学は2日、農学博士課程の教育を充実するため、東南アジア、南アジア5カ国の10大学と連携する国際コンソーシアムを設立したことを明らかにした。学生のインターンシップや教員の相互派遣を促すため今月から学内とバングラデシュ、インドネシアの大学に同大のコーディネーターを置き、支援体制を整えた。

 コンソーシアムの統括責任者である同大大学院連合農学研究科長の鈴木文昭教授(60)が同日、10大学の研究科長らが岐阜市に集った会議で詳細を報告した。10大学はダッカ(バングラデシュ)、インド工科、ガジャマダ(インドネシア)、ハノイ工科(ベトナム)、チュラロンコン(タイ)など各国の有力大学。

 岐阜大大学院連合農学研究科の学生のうち約4割が留学生で、うち約3割は修了後に母国で大学教員となっている。国際連携は、培ってきた人的なつながりを生かして博士課程教育の質を高めようと、岐阜大が、留学生OBが教員を務める10大学に提案して実現した。

 コーディネーターは3人で、岐阜大には企業の海外拠点で勤務経験のある同研究科の日本人OB、ダッカ大とガジャマダ大には留学生OBをそれぞれ配置した。現地に関連企業や拠点を持つ一丸ファルコス(本巣市)、岐阜セラツク(岐阜市)、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋市)など東海3県の企業5社による協力部会も発足し、インターンシップの受け入れ先確保などで支援する。

 学長補佐も務める鈴木学科長は、「博士教育で連携の実績をつくり、学部や全学的な連携に発展させたい」と意欲を語った。

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