次期山形大学長に小山氏が就任へ 他候補なし、10月決定『山形新聞』 2013年06月29日付

『山形新聞』 2013年06月29日付

次期山形大学長に小山氏が就任へ 他候補なし、10月決定

 任期満了(来年3月31日)に伴う山形大学長選考で、学長選考会議(議長・有馬朗人武蔵学園長)が28日、山形市の同大で開かれ、副学長の小山清人氏 (64)を1次候補者とすることを決めた。ほかに候補者はおらず、就任が確実な情勢だ。小山氏の学長就任は10月の選考会議で正式に決まる。

 候補者は各学部と、学外有識者や学長、副学長らで構成する経営協議会がそれぞれ2人まで推薦することができる。小山氏を推したのは人文、地域教育文化、 理、工、農の5学部で、医と経営協議会は誰も推薦しなかった。教員数最多の医学部が候補者の推薦を見送り、医学部以外の人文、地域教育文化、理、工、農の 5学部が同一候補を推薦するというのは異例。

 2007年の学長選考で、医学部は当時文部科学事務次官だった現学長結城章夫氏を推薦。ほかの学部からも3人が推薦された。結城氏は「学内意向聴取」と 呼ばれた教職員の投票では2位だったが、学外有識者を含む選考会議で学長に選出された。今回は5学部の足並みがそろい、選考会議に結束を示した形だ。これ まで学長選で存在感を示してきた医学部は、意中の人物に固辞され、結果的に候補を推薦できなかった。

 今後、候補者の所信を聴く会を小白川、飯田、鶴岡、米沢の4キャンパスで開き、10月の学長選考会議で候補者にヒアリングした上で新学長を決める。

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