高橋正実さんと顧問デザイナー契約『東海日日新聞』2013年5月23日付

『東海日日新聞』2013年5月23日付

高橋正実さんと顧問デザイナー契約

東海地区の国立大で初・大学の魅力をPR

 東京スカイツリーのエレベーターの内装などを手がけたデザイナー高橋正実さんが、豊橋市天伯町の豊橋技術科学大学(榊佳之学長)と顧問デザイナー契約を締結し、同大学の魅力を体系的・統一感のあるデザインで内外にPRしていく。22日、榊学長とともに会見に臨んだ高橋さんは「科学・技術の『見える化』の一助になりたい」と意欲を語った。

 高橋さんは町工場が密集する東京都墨田区の生まれ。ラーメンチェーン「スガキヤ」で愛用されている食器「ラーメンフォーク」のデザイナーとしても知られる。コンセプトワークを得意とし、グラフィックやインテリア、空間のデザインからブランディング、地域開発、技術開発等の基本コンセプト構築活動は多岐に渡る。「工場へ行こう!」の著書もある。

 同大学の中内茂樹教授が、ユニバーサルデザインに関するシンポジウムで、ものづくりを応援する高橋さんと意気投合。昨年は、高橋さんデザインによるエコバッグを作成した。

 同大学によると、東海地区の国立大学法人で、デザイナーと顧問契約するのは初の試み。すでに基本デザインのコンセプト案の提案を受けており、今後、新しいエコバッグや東三河地域にある企業とのノベルティグッズ制作などを行う予定。

 会見で高橋さんは「製造現場には技術はあるが、未来へのアイデアが少し足りない。未来から現代を逆算し、社会をデザインすることで、日本の産業活性化や科学・技術の『見える化』の役に立ちたい」と抱負を述べた。

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