『朝日新聞』2013年4月20日付
「常葉学園が補助金を不正受給」 静岡、准教授内部通報
常葉大学短期大学部(静岡市葵区)の男性准教授(40)が19日会見し、運営する学校法人常葉学園(同)が2002~04年度の3年間で、約360万円の補助金を不正に受けた疑いがあり、公益通報者保護法に基づいて内部通報したと発表した。同学園は「公益通報調査委員会を設置して調べている」としている。
准教授によると、常葉短大(当時)の男性教授の授業を、実質的に助手がしていたという。学校教育法では助手は教授の補助者としての位置付け。准教授は「助手は授業ができず、授業をしない教授の分の補助金を受けたのはおかしい」としている。教授は昨年3月に定年退職した。
授業は、幼稚園と中学校の教員免許取得の必修科目で毎年約200人が単位を取得。文部科学省は、単位の有効性や補助金返還について「状況を把握しないと判断できない」とした。
同学園は今年2月、有識者による同委員会を開き、これまでに2回の会合を開いた。5月にも調査結果を公表するという。