新人教員に高度研修…和歌山県教委『読売新聞』2013年4月6日付

『読売新聞』2013年4月6日付

新人教員に高度研修…和歌山県教委 

 和歌山大教育学部(和歌山市)は、和歌山県教委と連携し、今月から教壇に立つ新任教員18人に、大学院レベルの高度な研修・研究活動などに取り組んでもらう事業を始め、同大学で4日、初の合同研修会を開いた。

 文部科学相の諮問機関「中央教育審議会」(中教審)の特別部会が昨年6月、「教員養成期間(4年)を延長し、大学院修士レベルの6年体制を目指す」との報告をまとめたことを受けた取り組み。同大学の教授らが週1回、面接などで選ばれた新任教員(小学8人、中学4人、特別支援学校6人)の配属校を訪ね、授業やカリキュラムの作り方などについてアドバイスする。 

 さらに月1回、新任教員が同大学に集まりグループ討議を行うほか、夏休みには合宿形式の研修も実施。年度末には成果を発表する。また、研修参加者にタブレット型の携帯端末を貸与。授業についての情報交換などに役立ててもらう。 

 この日の研修では、中教審特別部会のメンバーでもあった県教委の岸田正幸学校教育局長が「いい教師は生涯学ぶ。専門的な知識を身につけ、現場で生かしてほしい」と訴えた。 

 参加した和歌山市立藤戸台小の田中愛弓(あゆみ)さん(22)は「教師として求められる様々な能力を高められる。積極的な姿勢で研修に臨みたい」と話していた。

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