福井会議所と福井大が連携協定 グローバル人材育成へ『福井新聞』2013年3月2日付

『福井新聞』2013年3月2日付

福井会議所と福井大が連携協定 グローバル人材育成へ 

 福井商工会議所と福井大は1日、産学連携を一層深めるため包括連携協定を締結した。グローバル人材育成に向け、大学の教育カリキュラムに企業側の意見を反映することや、同大が昨年4月に設置した語学センターを企業に開放することなどが柱。繊維や機械設計、金属加工の分野で共同研究開発も始める。

 従来から技術交流や同大留学生の就職などで連携を重ねてきたが、同大が本年度、文部科学省の「グローバル人材育成推進事業」に採択されたことを受け、実効性の高い事業とするために産業界との協力が不可欠として協定締結を申し入れた。

 福井市の同会議所ビルで行われた調印式では、同会議所の川田達男会頭と同大の福田優学長が協定書に署名。川田会頭は「県内企業の成長戦略のため互いが持つ資源やネットワークを活用していきたい」、福田学長は「地域コミュニティーの中心として大学が一層の力を発揮していきたい」と連携推進へ抱負を述べた。

 協定書では人材育成のほか、地域産業活性化に向けた取り組みを明記。繊維や機械設計などの共同研究は、学内に2011年に設けた「ふくい産学官共同研究拠点」(グリーンイノベーションセンター)を活用。協定に基づいて同会議所が会員企業と学内研究を仲立ちし、新技術開発を進める。

 同大の教授らによる大学発ベンチャーの事業化へ、会員企業とのマッチングに従来以上に力を入れていく。

 3月中にも実務レベルの連絡協議会を設置。さらに具体的な連携テーマごとに各企業や研究者が参加した拡大協議会も開催し、意見交換を重ねていく。

 同会議所は07年にも県立大と同様の連携協定を結んでいる。

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