予防医科学大学院設置へ 長崎大と金沢、千葉大が連携『西日本新聞』2013年3月4日付

『西日本新聞』2013年3月4日付

予防医科学大学院設置へ 長崎大と金沢、千葉大が連携

 長崎大は2016年度を目標に、金沢大や千葉大と連携して、生活習慣病などの早期診断法や病気の予防法を研究する「革新予防医科学共同大学院(仮称)」を設置する。科学的な視点で病気を防ぎ、病気になりにくい体をつくっていく「予防医科学」の研究と人材育成を通して、医療費の削減や健康な社会づくりに貢献する。

 大学間の連携推進などを目的とした文科省の国立大学改革強化推進事業(本年度予算138億円)として採択された。共同大学院設置事業の本年度の予算は21億円。

 共同大学院では、これまでの1次予防(健康増進の啓発)、2次予防(病気の早期発見)、3次予防(病気の再発防止)に加えて、病気へのかかりやすさなどを遺伝子から解明する「0次予防」に取り組む。

 長崎大の被ばく医療など各大学の強みを生かしながら、これまでの疫学調査経験を共有。遠隔講義のほか、教員や学生が大学間を行き来して交流もしていく。片峰茂学長は「3大学は医学に強みを持つなど共通点が多い。予防医学を担う人材を育てたい」と意欲を語った。

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