基本構想「新年度決定も」 県、新設県立大で見通し『信濃毎日新聞』2013年2月20日付

『信濃毎日新聞』2013年2月20日付

基本構想「新年度決定も」 県、新設県立大で見通し

 県短大を四年制化し新設する県立大の基本構想の決定時期について、県の増田隆志・県立大学設立準備室長は19日の県会「県短大の4年制化に向けた懇談会」(石田治一郎会長)で、「新年度に入ることも想定される」との見通しを示した。増田室長は「できるだけ早い段階で決める」と強調。決定した段階で、大学開設に向けた補正予算計上を始めるとした。開設時期は明言しなかった。

 県は当初、昨年中に基本構想を決定予定だったが、昨年秋の素案公表後、管理栄養士などの養成課程の設置が可能かあらためて検討。これに、同様の課程があり競合関係になる松本大(松本市)など県内私立大が反発し、県側との意見交換が続いている。

 県会側からは同日、県短大同窓生の石坂千穂氏(共産党、長野市)が、素案公表以降、外部有識者らによる設立準備委員会が開かれず、検討経過などが県民に明らかにされていないと問題視。受験生への影響から、基本構想決定が「これ以上遅れるのはどうか」と早期決定を促した。

 倉田竜彦氏(改革・新風、長野市)も「段々混乱してきている。期限を決めて進めるべきだ」と要望。1月に松本大などと懇談した望月雄内氏(自民党、安曇野市)は私立大側から十分に意見を聴取するよう求めた。

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