山大教員、研究で不正 医学部、都合良いデータを使用『山形新聞』2012年12月13日付

『山形新聞』2012年12月13日付

山大教員、研究で不正 医学部、都合良いデータを使用

 山形大医学部の30代男性教員が留学先の米国で行った、治療に関する研究で、都合の良いデータを選択して解析、帰国後の学会で発表していたことが12日分かった。同大は告発を受けて調査、データの一部改ざんなどの不正行為に当たると判断した。処分は今後検討する。

 同大によると、男性教員は複数の実験結果を比較する際、本来全てのデータを踏まえて比較すべきところ、結果の違いが明確になるようデータを選び、結論を導き出していた。今春開かれた自身が所属する学会で発表。その際、留学先での共同研究者の名前を加えることも怠った。

 大学は学会発表後、この研究に携わった人物からの告発で把握。5月から調査を進めていた。教員は不正行為を認め、反省しているという。既に発表は取り下 げられ、学会からも注意を受けた。結城章夫学長は「誠に遺憾。真摯(しんし)に受け止め、研究者倫理のより一層の徹底を図る」とコメントしている。

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