千葉大など県内3大学、在宅医療担う薬剤師育成『日本経済新聞』2012年12月11日付

『日本経済新聞』2012年12月11日付

千葉大など県内3大学、在宅医療担う薬剤師育成

 千葉大学、城西国際大学、千葉科学大学の県内3大学は共同で在宅医療や災害時の救急医療などに当たる人材を育成する。薬学部の学生を対象に来春からインターネット経由の遠隔講義(e―ラーニング)や各施設での実習を始める。薬剤師の活動の場は調剤薬局や病院から在宅医療などに広がっている。各大学が強みを持ち寄り、より実践的な講座を用意する。

 2013年4月に在宅医療や災害時医療など5つのテーマで11コースを開講する。具体的には、千葉大が心臓病や脳血管障害などの精密検査で使う放射性物質を含んだ医薬品の扱い方や管理業務などを担当する。千葉科学大は災害時医療を中心に、城西国際大は在宅患者向けの服薬指導などを受け持つ。医薬品の適正使用などの啓発活動でも3大学が連携する。

 1コースはおおむね半年で終える。学生は座学をe―ラーニングで済ませ、夏季休暇などを利用して各大学で実習に取り組む。例えば放射性医薬品のコースでは千葉大で動物を使って画像診断の方法などを学ぶ。3大学合わせて年間50人の受講を見込む。同事業は文部科学省の「大学間連携共同教育推進事業」に採択され、5年間で1億4500万円の補助を受ける。

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