大学院生4人に1人 バイトで研究に支障 NHKニュース配信記事2012年11月19日付

NHKニュース配信記事2012年11月19日付

大学院生4人に1人 バイトで研究に支障

 大学院生の4人に1人が、学費や生活費を稼ぐアルバイトのために研究時間を十分に確保できないと感じているという調査結果がまとまりました。 

 この調査は大学院生の自治会で作る協議会がことし7月から9月にかけて全国38の大学の大学院生およそ760人を対象に行いました。

 それによりますと、研究や生活上でどんな不安があるのか複数回答でたずねたところ、「研究費や生活費の工面」をあげたのが半数(51%)に上りました。

 また「授業料の工面」をあげたのも3人に1人(32%)に上り、研究費や授業料の確保に不安を感じている大学院生が多いことが分かりました。

こうした状況の中、「学費や生活費を稼ぐアルバイトのために研究時間が確保できない」と答えたのも25%、4人に1人に上りました。

 アンケートの自由記述欄には「研究に必要な資料や書籍が購入できない」「お金がかかり飛行機や新幹線を使うような調査や学会に参加できない」といった声も寄せられていました。

 全国大学院生協議会議長の奥村美紗子さんは「大学院の学費や研究にかかる費用は非常に高い。研究するためにアルバイトをしなくてはならずその結果、研究時間が確保できず、業績も出せないという悪循環に陥っている。奨学金制度の充実や研究環境の整備が必要だ」と話しています。

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