『日本海新聞』2012年10月13日付
鳥大病院2センター増床 12日に完成記念式典
鳥取大学医学部付属病院(米子市西町、北野博也病院長)は、総合周産期母子医療センターと救命救急センターの施設を増床整備し、12日に完成記念式典を開いた。16、17日にそれぞれ供用開始、ベッド数の増加で集中管理が必要な新生児をこれまでより多く受け入れることができ、救急態勢が強化される。
増床整備は、満床で新生児の受け入れができないことや、救急処置の現場と病棟が離れている問題に対処する狙い。
2011年3月に新設した救命救急センターが入る建物の2階部分を整備、3階部分を新たに建設し、2階に救命救急センターの集中治療室などを移して10床から15床に拡充。3階に総合周産期母子医療センターの新生児部門を移して18床から27床に増やした。
改修と機器導入を合わせた事業費8億1千万円のうち、鳥取県が2億3千万円、島根県が4800万円を支援。床面積はそれぞれ2倍以上の682平方メートルに広がった。
北野病院長は「より質の高い医療を広域に提供できる」と効果を強調していた。