学部の垣根越え授業/香大が改革プラン発表『四国新聞』2012年10月11日付

『四国新聞』2012年10月11日付

学部の垣根越え授業/香大が改革プラン発表 

 香川大(長尾省吾学長)は10日、外部有識者らでつくる「香川大構想会議」での議論を踏まえた来年度からの大学改革プランを発表した。学部や学科の垣根を越えた授業や教育プログラムを実施するほか、教員の所属組織を再編し、一体感のある大学づくりを目指す。

 同会議は、学外有識者と学内委員計25人で構成され、昨年10月から計11回開催。教育、研究、社会貢献、大学経営に関する課題や改革案について議論を重ねてきた。

 教育分野では、学習意欲の高い1、2年生向けの授業「アドバンスト・クラス」を開設。学生は所属学部や専攻に関係なく、興味のある授業を選択できる。また、時代のニーズに応じた授業を提供する「特別教育プログラム」では、米国や中国の大学の専門学部で1年間学べるプログラムや、防災士を育成するプログラムなどが設けられる。

 学部や教員間の連携不足を解消するため、教員の所属組織を再編。文系学部4組織の教員は「人文社会科学系」、理系学部3組織の教員は「自然生命科学系」にまとめ、連携を強化する。

 さらに、研究プロジェクトを支援する学長直属の組織「研究戦略室」を設置。社会貢献の分野では、本年度から先行実施しているサテライトオフィスのほか、学生や教職員が瀬戸内国際芸術祭の運営に協力するプロジェクトも設けた。

 同日、同大で会見した長尾学長は「学生が香川大出身であることを誇りに社会に出られるような大学にしたい」と改革への意気込みを語った。

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