県内2大学の事業 文科省の助成対象に『大分合同新聞』2012年9月28日付

『大分合同新聞』2012年9月28日付

県内2大学の事業 文科省の助成対象に

 文部科学省は、大分大学が申請した留学生を支援して地域活性化に生かす事業と、立命館アジア太平洋大学(APU)が取り組む海外に通用する人材育成の事業をそれぞれ助成対象に決めた。いずれも実施期間は本年度から。

【大分大】「留学生交流拠点整備事業」として全国で7大学が選ばれたうちの一つ。地域全体で留学生の生活や就職を支援し、地域経済の活性化や観光振興などに留学生の力を生かす仕組みづくりを目指す。

 県内の大学、短大や民間企業、県などで構成する「大学コンソーシアムおおいた」が事業主体となる。県内全ての外国人留学生を対象に県内企業への就職あっせんや地域住民との交流プログラムを実施する。

 大分大国際交流課の安部義博副課長は「留学生が地域に溶け込み、多文化が共生するまちづくりを進めたい」とする。実施期間は9月から3年間で、補助金申請額は総額約3800万円。

【APU】「グローバル人材育成推進事業」として採択された。対象は日本人学生。留学や卒業後のキャリアを見据えた▽体系的な学習プログラムの強化▽海外インターンシップ制度の拡充―などを通し、世界で通用するグローバル人材を育てることが目的。

 学生の学習到達レベルを測定する評価指標を定め、事業の成果分析も進める。是永駿学長は「グローバル人材育成の全てを分析、可視化することで他大学と成果を共有し、国の高等教育全体の高度化につなげたい」としている。実施期間は9月から5年間で、補助金申請額は総額約8億円。

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