東北大、自動車産業向けツアー 研究室紹介し新規参入促す『河北新報』2012年9月22日付

『河北新報』2012年9月22日付

東北大、自動車産業向けツアー 研究室紹介し新規参入促す 

 東北大を中心にした宮城県内の産学官による「次世代自動車イノベーション推進協議会」は21日、自動車関連の地元企業を対象に、仙台市内の同大の研究室を紹介する「ラボツアー」を始めた。

 数回にわたって開催予定で、最先端の実験機器や最新の研究成果を知ってもらい、それぞれの技術革新や人材育成などにつなげる。

 県内企業の役員や技術者ら約20人が参加。「高性能磁石」や「材料表面改質」「ハイブリッドナノ粒子と機能性材料」といった研究に取り組む7カ所やクリーンルームを見て回った。

 精密部品製造を手掛ける堀尾製作所(石巻市)の堀尾克彦専務は「次世代車の技術開発に向けて大学との連携で何ができるのか、探っていきたい」と話した。

 協議会はツアーとともに、10月に地元企業の技術者を対象にした専門講座を開講する。先端機器も利用できるようにし、地元企業の自動車産業参入を後押しする。

 プロジェクトのまとめ役の一人、東北大未来化学技術共同研究センターの宮本明教授(計算化学)は「東北大の研究者が力を合わせて地元企業との連携に取り組み、地域の競争力アップにつなげていきたい」と話す。

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