大学の研究、スムーズに事業化 らくなん進都で起工式『京都新聞』2012年9月16日付

『京都新聞』2012年9月16日付

大学の研究、スムーズに事業化 らくなん進都で起工式

 大学の最先端の研究成果を事業化につなげる産学公連携の研究開発施設「技術の橋渡し拠点」(仮称)の起工式が15日、京都市伏見区治部町の建設予定地であり、事業主体の京都高度技術研究所や同市、京都大の関係者ら約30人が工事着工を祝った。

 施設は市南部の「らくなん進都」内に位置し、来年11月に開所を予定。地上5階、地下1階、延べ床面積は約6千平方メートルで、研究室や交流スペース、レンタルオフィスなどを備える。総事業費は25億円で、経済産業省が15億円、市が10億円を補助する。

 2002年に市が予定地約3千平方メートルを購入後、文部科学省の補助事業で施設建設が決まりかけたが、09年の政権交代に伴う事業仕分けの対象となっていったん頓挫。市などが巻き返しを図り、昨年7月に経産省の補助事業に採択された。

 起工式では神事で工事の安全を祈った後、同研究所の西本清一理事長が「最先端の高度技術をなめらかに産業界へ移転したい」と述べ、門川大作市長は「少し長い道のりだったが起工式までたどり着いた。京都の未来につながる仕事をしてもらえると思う」と感慨深げにあいさつした。

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