医療研究講座:設置へ 津市と三重大、県が協定『毎日新聞』三重版2012年8月28日付

『毎日新聞』三重版2012年8月28日付

医療研究講座:設置へ 津市と三重大、県が協定

 津市と三重大、県は27日、地域の実情に合った医療体制の構築に向けた研究を行う寄付講座を同大大学院に設ける協定を結んだ。津市の前葉泰幸市長、三重大の内田淳正学長、鈴木英敬知事が市庁舎で調印した。

 新講座は「津地域医療学講座」。市は高齢化が進む白山・美杉地域で、家庭医療の充実を目指している。患者や地域住民の健康問題を幅広く扱う家庭医の育成に力を入れる県立一志病院(津市白山町南家城)を運営する県、三重大と協力し、新たに同病院と同大大学院に計3人の医師を招き、地域性を踏まえた健康づくりの方針や、医療体制についての研究を行う。また将来の地域医療を担う人材を育成する研修カリキュラムの開発なども行う。講座の設置期間は9月1日から16年3月末までで、市は単年度に最大3440万円を提供する。

 前葉市長は「予防、保健、福祉などが連携した地域医療の充実を全国に先駆けて取り組んでいきたい」と話した。また内田学長は「一志病院が家庭医療センターとして機能し、市が全国の地域医療のモデルになることを期待している」と話した。【永野航太】

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