7大・高専が連合 単位互換や教員派遣『読売新聞』富山版2012年8月25日付

『読売新聞』富山版2012年8月25日付

7大・高専が連合 単位互換や教員派遣

 県内七つの大学・高専が、単位互換などの連携を進めるための連合体「大学コンソーシアム富山」を来年4月に設立することが決まった。石井知事と各大学の学長らが24日、コンソーシアムの設立と運営に関する覚書に調印した。

 参加するのは富山大、県立大、高岡法科大、富山国際大、富山短大、富山福祉短大、富山高専の7高等教育機関。大学の教員が高校で専門性の高い特別授業を開いたり、大学での講座受講を高校の単位として認定したりする「高大連携」や、大学間での単位互換などを行う。単位互換科目の案としては「富山の地域学」と「災害救援ボランティア論」の2科目が挙げられた。地域課題の解決に取り組む教員らの活動も支援する。

 富山市内に事務局と専任職員を設置し、県は設立や運営の支援を行う。

 富山市舟橋南町の「高志の国文学館」で行われた石井知事と学長らの会談で、石井知事は「少子化で入学者数が減り、大学間の競争が激しくなる中で、教育水準や魅力を高めることを期待している」と述べた。富山国際大の中島恭一学長は「大学の資源を役立てるだけでなく、地域や企業の教育力を活用したグローバル人材育成事業の積極的な展開を期待する」と話した。

 7教育機関の学生を対象に、中国・大連の大連YKKジッパー社での企業実務研修を来年2~3月に行うことも決まった。

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