私立大・短大:私学健全化へ罰則強化 助成金減額、5倍に 『毎日新聞』2012年06月23日付

『毎日新聞』2012年06月23日付

私立大・短大:私学健全化へ罰則強化 助成金減額、5倍に 

 文部科学省は22日、私立大学20+件と短期大学への「私学助成金」の支給要件を厳格化し、要件を満たさない大学20+件への削減額を最大で従来の5倍にすることを決めた。さらに、教育内容や財務状況の改善が見込めない大学20+件には統廃合を迫るとしている。私立大・短大はこの10年で65校が学生の募集を停止しているが、文科省の方針で今後、私立大の削減・再編が加速しそうだ。【石丸整】

 ◇文科省、経営透明化迫る

 私立大・短大に通う学生は約227万人(11年5月現在)で、国公立大も含めた全学生の4分の3を占める。文科省は「社会を支える人材の土台」として私立大・短大の役割を重視しているが、4割の私立大で定員割れしていることや大学進学率が5割に達する中で学生の学力低下が指摘されていることを受け、助成金の支給を厳しくし、改革を迫ることにした。11年度は年間約3394億円が886法人に出されている。

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