東大秋入学、学内で議論本格化 検討会議を設置『日本経済新聞』2012年5月23日付

『日本経済新聞』2012年5月23日付

東大秋入学、学内で議論本格化 検討会議を設置

 東京大は22日、秋入学への全面移行をはじめとする教育改革を本格的に議論するための検討会議を設置した。秋入学移行を求める最終報告を今年3月に公表した浜田純一学長の私的懇談会の後継組織で、2012年度中をめどに改革の方向性や工程を示した提言をまとめるという。

 名称は「入学時期等の教育基本問題に関する検討会議」(座長・清水孝雄理事・副学長)。役員会の下に設置し、副学長や学部・研究科長らで構成する。秋入学移行で生じるギャップターム(高校卒業から入学までの半年)中の体験活動のあり方など、個別課題を探る作業部会も設ける。

 会議では秋入学移行の可能性などを検討し、移行の方法などを具体的に示す。提言は各学部の教授会などの意見も聞いた上で策定。役員会は提言を受けて秋入学移行などの方針を決める。

 浜田学長は「グローバル化が急速に進行する中で、秋季入学の構想についてしっかりと検討を進めていくことは東大の社会的役割だ」と議論の深まりに期待を示した。

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