県立大が震災枠継続 13年度入試、授業料の減免も『岩手日報』2012年5月8日付

『岩手日報』2012年5月8日付

県立大が震災枠継続 13年度入試、授業料の減免も

 県立大(中村慶久学長)は、震災で被災した県内の高校生を支援するため、2013年度も震災特別入試を行う。募集は各学部若干名で試験は今年10月21日。入学料免除と授業料減免も継続実施する。

 特別入試は同大の看護、社会福祉、ソフトウェア情報、総合政策の4学部と盛岡、宮古の両短期大学部で、既存の定員とは別枠で若干名を募集。震災特別選抜として実施した昨年は39人が受験し、22人が合格した。

 出願資格は、県内の高校を13年3月末に卒業見込みで、本人か保護者が震災で被災し、評定平均値が推薦入試(一般)と同一基準であること。小論文、面接、出願書類(調査書、志望理由書、罹災(りさい)証明書など)で選抜する。

 入試スケジュールは、進学を望む生徒が早く安心感を得られるように、通常の一般・推薦入試の前に行う。募集要項は7月中旬ごろに発表し、出願期間は9月27日~10月2日、合格発表は10月26日。

 被災学生の授業料減免なども継続。12年度1年生の入学料免除と1~4年生の前期授業料減免は実施済みだが、12年度後期授業料の減免と、13・14年度1年生の入学料免除と授業料減免も実施する。

 佐々木民夫副学長は「被災した高校生が進学を諦めることのないよう、県民のための大学としての使命を果たしたい」と語る。14年度以降の震災特別入試については、復興の進み具合を勘案して決める。

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