「論議深め方向性」鹿児島大が秋入学シンポ『南日本新聞』2012年4月21日付

『南日本新聞』2012年4月21日付

「論議深め方向性」鹿児島大が秋入学シンポ

 鹿児島大学は20日、大学の秋入学や国際化について考えるシンポジウムを開き、県内の企業、教育、医療関係者らと利点や問題点について意見交換した。吉田浩己学長15 件は秋入学について「地域で議論を深め、大学の方向性を選択したい」と述べた。

 県連合校長協会高等学校長部会の池田久幸副部会長は、県内の短大進学率の高さから「早く就職させたい親の希望が多いといえる。秋入学は経済的負担が大きく、難しいのでは」と話した。

 一方、県工業倶楽部の岩元正孝会長は「産業界は秋入学に対応できる」と主張。2年半での高校卒業や留学生枠の増加を提案し「秋入学をてこに、日本の固定観念や閉そく感を打破してもらいたい」と語った。

 吉田学長15 件は、高校卒業から社会に出るまで実質5年かかることを課題にあげ「秋入学導入には社会と地域の理解が欠かせない」と述べた。

 シンポには、県内外から約170人が参加した。

 

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