東大もお茶大も、文京区で子供科学講座『読売新聞』2012年4月17日付

『読売新聞』2012年4月17日付

東大もお茶大も、文京区で子供科学講座

 18の大学・短大がひしめく東京都文京区で、大学と区が連携して区内の子供対象の科学講座が始まった。

 最先端の学術研究に触れることができるユニークな試みで、理科離れが叫ばれる中、区内にある東大、中央大、お茶の水女子大などの研究者も協力。「文京区から未来のノーベル賞受賞者を出せれば」と期待を寄せる。

 区ではこれまで、小学校低学年向けの「親子教室」を開催してきたが、より高度な内容を求める声を受けて「子ども科学カレッジ」を始めた。講師は第一線の研究者。対象を小学校高学年から中学生に引き上げ、最先端の研究成果を学ぶ場とした。

 14日に開かれた初回講座では、宇宙科学研究の第一人者、東大の牧島一夫教授(63)が、宇宙誕生の秘密などを解説。「宇宙の端」などについて話すと、参加した約80人からは、「その先はどうなっているの?」などの質問が次々に飛び出した。講義を終えた牧島教授は「想像力の豊かさに驚かされた。こうした場は、私たちにとっても刺激になる」と笑顔で語った。

 講座は全13回。バイオテクノロジーやロボット工学などを取り上げる予定。対象は文京区在住の小5~中3。問い合わせは、区教育センター(03・5800・2591)へ。

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