『読売新聞』鳥取版2012年4月19日付
防災で官学連携合意 鳥大と4市の連絡協議会
鳥取大学と鳥取、倉吉、米子、境港の県内4市の官学連携を話し合う連絡協議会が18日、倉吉市役所で開かれた。東日本大震災を受け、防災対策や避難計画づくりなどで連携を深めていくことで合意した。
会議には同大学の能勢隆之学長や竹内功・鳥取市長ら約40人が出席。各市から同大学に防災対策や新エネルギー産業の育成、地域づくりなど6項目にわたって支援の要望があった。
特に防災対策については、島根原発から30キロ圏内となる米子、境港の両市が「事故の際に住民の被曝(ひばく)を最小限に抑える方法について、医学的見地から指導してほしい」などと求めたほか、津波からの避難ルート設定に対する助言も要請。鳥取大の担当者が「今月に設置した工学部付属地域安全工学センターを通じて全面的に協力したい」と答えた。連絡協議会は2004年から毎年開かれており、今回で8回目になる。