長崎大核廃絶研究センターの概要など明らかに『長崎新聞』2012年3月23日付

『長崎新聞』2012年3月23日付

長崎大核廃絶研究センターの概要など明らかに

 長崎大が4月1日、文教キャンパスに設置する「核兵器廃絶研究センター」の概要やスタッフがほぼ明らかになった。核兵器に関するデータベースの構築や政策提言、市民のシンクタンク機能を担うほか、教育面では今秋から核兵器をテーマにした講義を開設する。

 核兵器廃絶に特化した公的研究拠点は国内でも例がなく、田上富久長崎市長は長崎新聞社が開いた座談会で「被爆地長崎が弱かった核兵器廃絶に向けた政策立案などの機能を埋めることができる」と期待感を示した。地元との連携では、長崎大と県、長崎市などでつくる協議会の設置を検討。シンポジウムなどの平和事業の共同開催も視野に入れているとみられる。

 センター長にはNPO法人ピースデポ特別顧問の梅林宏道氏、副センター長に国連勤務経験もある広瀬訓宮崎公立大教授が就任予定。顧問に土山秀夫元長崎大学長、日本軍縮学会長の黒澤満大阪女学院大大学院教授の2人を迎え、日赤長崎原爆病院長の朝長万左男氏らが客員教員で入る。

 同センターは、4月末からウィーンで始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議(15年)に向けた第1回準備委にスタッフを派遣し情報収集に当たるほか、センター開設記念のシンポジウムも予定している。

 

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