琉大、中国病院と提携 医療ツーリズムを期待『琉球新報』2012年3月20日付

『琉球新報』2012年3月20日付

琉大、中国病院と提携 医療ツーリズムを期待

 琉球大学付属病院(村山貞行院長)は、技術・人的交流を目的に中国最大の国立病院「中日友好医院」(北京)と包括協定締結に向け調整している。1月に村山院長らが北京の同医院を訪ね、事務調整を実施。5月にも中国側から医院幹部を招く。交流の具体的内容は未定だが、調整を進め、年内の締結を目指す。

 同医院は1984年、日本政府の政府開発援助(ODA)を受け開院。ベッド数は1500床で年間外来患者数は200万人。米ハーバード大など世界の一流大学30校以上と交流している。

 19日に那覇市の沖縄産業支援センターで開かれた「万国医療津梁協議会(会長・岩政輝男琉大学長)」の2011年度成果報告会で報告された。同協議会は、官民連携で国際医療交流や医療ツーリズム商品の造成を目指している。

 同協議会によると、中国ではリハビリ分野の専門医師不足や医療技術の低さから、沖縄に関心を寄せる関係者が多数いるといい、沖縄の気候を生かしたスポーツキャンプとリハビリを組み合わせた医療ツアーが有望とされている。

 同協議会の石原守次郎ネットワーク・マネージャーは「初めは国際医療交流がメーンだが、関係を深め、将来的には医療ツーリズムなど民間交流も発展してほしい」と期待する。

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