埼玉大、全5学部と企業の交流会 文系含め産学連携促進『日本経済新聞』2012年2月18日付

『日本経済新聞』2012年2月18日付

埼玉大、全5学部と企業の交流会 文系含め産学連携促進

 埼玉大学は3月16日、5つある全学部の研究成果を企業などに紹介する産学交流会を開催する。自然科学・技術を中心にした交流会は何度か開いていたが、大学全体を対象としたものは初めて。人文・社会科学系の学部も巻き込み、研究成果を社会的な課題の解決などにもつなげる狙いだ。

 交流会「埼玉大学研究紹介フェア」はさいたま市内のキャンパス内で午前10時から開く。企業に加え一般市民も対象とし、入場は無料。研究者と企業関係者との懇親会も有料で開く。

 研究事例の発表では伊藤修経済学部長が旧山一証券の破綻についての研究を紹介するほか、大学院理工学研究科の森田真史教授は医療機器の開発について説明する。県内中小企業と先端技術を使って共同開発した実験用小型電気自動車の試乗会や、ロボットの実演、研究センターの見学会なども実施する。

 埼大は教養、教育、経済、理、工の5学部すべてが同一キャンパス内にあることが特徴で、分野を横断した研究開発がしやすい環境にある。すでに次世代自動車や太陽電池などの分野では企業と技術開発・研究上での交流を進めており、今回の交流会を機により幅広い分野での産学連携の推進を目指す考えだ。

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