大学との共同特許出願件数 トップはトヨタ自動車『日本経済新聞』2012年2月16日付

『日本経済新聞』2012年2月16日付

大学との共同特許出願件数 トップはトヨタ自動車

 パテント・リザルト(東京都台東区)は、企業による大学との特許の共同出願件数を集計した結果を発表した。その結果、1位はトヨタ自動車、2位はNTT、3位は台湾Foxconn Electronics社だった(図1)。

 この結果は、海外の大学からの出願も含め、1990年代前半から2011年12月末までに日本の特許庁に出願された公開公報などを対象に集計したもの。1位のトヨタ自動車の共同出願相手は東京大学が最も多く、排ガス浄化装置用の材料や車両用シート、走行制御のためのセンサなどに関する出願が目立つという。東京大学の他に、名古屋工業大学、東北大学、名古屋大学などとの共同出願も多い。2位のNTTは、京都大学、大阪大学、東京大学、慶応義塾大学などとともに、炭素繊維強化樹脂やフレキシブル基板、広域データ通信に関する技術などを出願している。

 Foxconn ElectronicsはEMS(電子機器の受託製造サービス)事業で知られる台湾企業で、共同出願の相手は全て中国清華大学。近年日本での出願を精力的に進めており、中でもタッチパネル技術が目立つという。この他、韓国サムスン電子も海外の大学との共同で日本の特許庁に出願している。

(日経ものづくり 吉田勝)

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