『読売新聞』2012年2月6日付
放射線の測定能力、技能試験を実施へ
筑波大は、土壌の放射線測定をしている国内21機関の測定能力をチェックする技能試験を、国際原子力機関(IAEA)の国際標準試料を使って実施すると発表した。
各機関の測定技術を向上させ、技術の質のばらつきをなくすのが狙い。
ほかに東大など10大学と、日本原子力研究開発機構、気象研究所、民間の環境管理会社などが参加する。
筑波大によると、IAEAが、放射線濃度を厳密に測定したセシウムやウラン、プルトニウムなどを含む水、土、草、エアフィルターのサンプル試料計10種類を無償提供。各機関は4月初旬までにそれぞれの試料の放射線濃度を測定し、結果をIAEAに返送する。
5月以降、機関名を伏せて結果を公表。測定値にばらつきが生じた場合、原因についての情報を共有し、専門家から改善に向けた技術指導を受ける。