大学生の生活費は年間66万円  スポーツ報知配信記事2012年1月13日付

スポーツ報知配信記事2012年1月13日付

大学生の生活費は年間66万円 

 大学生(夜間部を除く)の2010年度の年間平均生活費は66万円で、ピークだった00年度の94万円から28万円減ったことが13日、日本学生支援機構の調査で分かった。不況の深刻化で仕送りが大きく減り、生活費を切り詰める学生の現状が鮮明になった。 

 調査は国公私立の大学生、短大生、大学院生を対象に隔年で実施し、約3万7000人が回答。うち大学生の内訳は自宅生55%、下宿生45%。大学生の生活費は、02年度86万円、04年度77万円、06年度72万円、08年度68万円と5回連続で減少した。 

 10年度の生活費の内訳は住居・光熱費が21万円で前回調査並み。食費が1万円減の17万円、娯楽・嗜好費は横ばいの14万円、携帯電話料金や洋服代など、その他の日常費は1万円少ない10万円だった。

 仕送りやアルバイトなどの収入は199万円で、前回より21万円減少。うち、「家庭から」は62%(4ポイント減)で、「奨学金」は20%(5ポイント増)、アルバイトは15%(1ポイント減)だった。 

 授業料や通学費などの「学費」は117万円で、1968年度の調査開始から初めて減少に転じた。生活費と学費を合わせた学生生活費は183万円。下宿している私立大生の236万円に対し、自宅から通う国立大生は109万円で2・2倍の差があった。 

 奨学金受給者は前回より8ポイント増の51%で、調査開始から初めて5割を超えた。実家の平均年収は25万円少ない797万円。私立大801万円、国立大799万円、公立大712万円だった。

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