『読売新聞』2012年1月13日付
苦しい大学生、2010年度生活費は66万円
大学生の2010年度の生活費の平均が66万500円だったことが、日本学生支援機構の調査で分かった。
ピーク時の00年度と比べると、3割近く減少。同機構は「厳しい経済情勢の影響で学生の収入も大きく減り、苦しい状況で暮らしている」と分析する。
調査は隔年実施。今回は10年11月に、全国の大学生など約3万7000人から回答を得た。
学生の生活費と学費を足した支出合計は183万500円。一方、仕送りなどの収入総額は198万8500円で、08年度から21万300円(9・6%)も減った。奨学金を受ける学生が50・7%で、調査開始以来、初めて半数を超えた。
学生の生活費は00年度(93万6800円)をピークに5回の調査連続で減少。08年度と比べても、1万5800円減った。66万500円の内訳は、食費や住居・光熱費が37万9500円、娯楽・日常費などが28万1000円。