復興へ協力協定締結 福島大と双葉8町村『朝日新聞』2012年1月18日付

『朝日新聞』2012年1月18日付

復興へ協力協定締結 福島大と双葉8町村 

 福島大学と福島県双葉郡8町村は17日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復旧・復興を目的とした連携協力協定を結ぶ。産業や環境、教育の分野で協力し、大学側が産業復興に関わる研究成果や調査データを提供したり、線量測定や除染、子どもたちの学習の手助けをしたりする。

 福島大はすでに復興に向けた学内組織「うつくしまふくしま未来支援センター」を中心に、双葉郡の復興を目的としたシンポジウムや大規模な住民アンケートを実施したり、浪江町の避難児童を対象にした学生ボランティアによる学習支援をしたりしている。また、農業や自然エネルギーなど産業復興にかかわる研究や線量測定、除染指導にも携わってきた。

 特に同町や川内村、大熊町などとの協力が多かったが、協定を結ぶことで全町村とのつながりをさらに深め、大学機能をより利用しやすくすることにした。

 福島大には、国の今年度の補正予算で被災地復興支援事業に1億5千万円余りの補助金が盛り込まれており、支援センターを中心に双葉郡の復興につながる研究や事業を充実させていくことにしている。(渡辺康人)

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